茶道速水流8代目家元に宗燕氏 京都で代替わりの継承式と披露宴

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 岡山と縁の深い茶道速水流の家元が代替わりする「代襲継承式」と記念披露宴が17日、京都市であった。7代目家元の速水宗樂(そうがく)氏(77)の跡を継ぎ、長男の宗広(そうこう)氏(36)が8代目に就任。新たに「宗燕(そうえん)」の茶号を授かり「(他者を敬うことを重視した)『敬和清寂』という速水流の理念を掲げ、茶道に精進したい」と抱負を語った。

 速水流は江戸時代に流祖・速水宗達が岡山藩の茶道指南役を務め、門人は岡山、広島県に多いという。修験道の寺・聖護院門跡であった継承式には、岡山、広島、尾道など全国8支部の代表ら約350人が出席。門跡の宮城泰年門主が本尊に家元の代替わりを報告し、宗燕氏が献茶した。宗樂氏は宮城門主から「任然(にんねん)」の茶号を授与された。

 この後、記念披露宴がホテルであり、約430人が出席。本部理事を務める福島宗登岡山支部長のあいさつに続き、越宗孝昌山陽新聞社会長らが「家元継承を機に、ますますの隆盛を祈念する」などと祝辞を述べた。任然氏は、代替わりの理由の一つとした喜寿を迎えたことに触れながら「宗燕は流祖の茶風を追求し、未来に向かって精進すると思う。変わらぬご支援、ご指導を」と呼び掛けた。

代襲継承式で献茶する8代目家元の速水宗燕氏。奥左端は任然氏=京都市・聖護院門跡