「信徒発見」154年でミサ 大浦天主堂

厳かな雰囲気の中で行われた「日本の信徒発見の聖母記念ミサ」=長崎市、大浦天主堂

 幕末の禁教令下に潜伏キリシタンがフランス人宣教師に信仰を告白した「信徒発見」から丸154年となった17日、舞台となった長崎県長崎市南山手町の大浦天主堂で記念ミサがあり、信徒ら約300人が参列した。

 カトリック長崎大司教区が毎年開催。高見三明大司教は「潜伏キリシタンが迫害に耐え、信仰を貫いたことに感謝しよう」とあいさつ。11月下旬に予定されるローマ法王の来崎にも触れ「今後に生かしていかないといけない」と訴えた。

 大浦天主堂は昨年7月、世界文化遺産となった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。ローマ法王庁(バチカン)が特別な教会に与える称号「小バジリカ」に2016年認定され、この日はその紋章の除幕もあった。

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