アーセナル行きが噂されていたが…… “敏腕SD”モンチ氏、古巣復帰が決定

セビージャ復帰が決まったモンチ氏 photo/Getty Images

セビージャは17日、かつてスポーツディレクターとして尽力したモンチ氏こと、ラモン・ロドリゲス・ベルデホ氏がチームに復帰することが決まったと発表した。

現在50歳のモンチ氏は、2000年に現役時代過ごしたセビージャのスポーツデイレクターに就任した。ダニエウ・アウベスやジュリオ・バチスタといった新たな才能の発掘や下部組織の強化に貢献したほか、選手をより高額な移籍金で放出するなど経営面でも活躍。欧州屈指の敏腕ディレクターとして、その名を轟かせた。

しかし、2017年3月にセビージャを退団することを表明し、同年4月にローマと4年契約を締結。新天地でもジェンキス・ウンデル(21歳)やパトリック・シック(23歳)、ニコロ・ザニオーロ(19歳)、ジャスティン・クライファート(19歳)といった若き逸材の獲得に尽力した。一方で、アリソンやラジャ・ナインゴランなど相次ぐ主力の退団に加えて、結果を残せていないことから、非難されることもしばしば。先日行われたチャンピオンズリーグ・ラウンド16でポルトに逆転敗退を喫したことで、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督が解任されると、モンチ氏との契約も解消したことが同時に発表された。

新天地として、以前から敏腕ディレクターの獲得を検討しており、モンチ氏に興味を示していたとされるアーセナル行きが有力視されていた。しかし、同氏が新天地に選んだのはかつて17年間過ごした古巣セビージャだった。クラブは公式サイトを通じて「モンチがセビージャに帰ってくる。世界で最も評判の良いスポーツディレクターが、セビージャで2度目のスタートを切る」と復帰を歓迎している。

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