V長崎 甲府に0-2 深刻な決定力不足 4試合で1得点

 立ち上がりこそ敵陣深くまで攻め込む場面があったものの、前半9分に最終ラインのパスミスから失点して以降は防戦一方。ホーム開幕戦の甲府を勢いに乗せたV長崎は、0-2のスコア以上に厳しい戦いを強いられた。手倉森監督は「リーグ戦、カップ戦を含め、前半で先行して優位に進める展開が一切ない」と頭を抱える。

 攻撃的な姿勢を欠いた前節からスタメン4人を入れ替えた。攻撃参加が魅力の香川を左サイドバックに、シュートに直結するパスが持ち味の新里をボランチに置いた。だが、香川が「前への推進力を欠く」と指摘するように、相手を崩してゴール前に侵入するようなシーンはわずかだった。

 これに対し、甲府は前線から激しく守り、迫力満点のカウンターで攻め続けた。V長崎のGK徳重は次々と放たれるミドルシュートをはじき出し、0-2の後半36分にはPKを止めるなどビッグセーブを連発。だが、待ち続けた味方の得点は90分間、ついに生まれなかった。

 これでリーグ戦4試合で1ゴール。得点力不足が悩ましい。エースストライカーとして期待されながらもいまだゴールがない李宗浩は「求められた結果が出せず残念。でも、まだ4試合しか終わっていない。仲間たちを信じて頑張りたい」と決定的なパスを渇望していた。

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