アウディが前年度業績を発表 2018年は低調
2018年におけるアウディブランドの販売台数は、前年比3.5%減となる181万2485台であった(2017年:187万8105台)。特にヨーロッパではWLTP(新排ガス基準)テストサイクルの最初の段階への移行により製品の供給が制限され、大幅な減少となった。
アウディグループの売上高は前年とほぼ同水準の592億4800万ユーロ(日本円:約7.5兆円/2019年3月時点)だが、これはQ8の販売開始による製品ミックスのプラス効果と、ランボルギーニのSUVモデル「ウルス」の好調な販売による売上高の大幅な増加を反映している。
取締役会は2019年5月23日に開催される年次株主総会で、新しい戦略的な再編プランを発表する。
2019年以降はラインナップ拡大へ
アウディは需要の拡大に合わせて製品ポートフォリオを再構築し、特にアッパープレミアムセグメントのモデルを充実させる予定だ。2025年までにアッパーミドルレンジ及びフルサイズセグメントの製品ラインナップは15モデルに拡大していく。
また2019年、販売台数は堅調に増加し、営業利益率は7.0〜8.5%になると予想している。
20以上のニューモデルを発表
アウディは2019年、再び20以上のニューモデルまたはマイナーチェンジモデルを発表する予定だ。スポーティなブランドイメージをさらに高めるため、新しいSモデルを9車種、特にパワフルなR及びRSモデルを4車種発表する。
電動化の流れでは、新型e-tronに続き量産型e-tron Sportbackが初公開される。2019年には中国専用モデルとして電気自動車Q2 L e-tronが発売されるほか、ニューモデルには6つのプラグインハイブリッドモデルも含まれている。2020年末までに、アウディはすべてのセグメントをカバーする合計12の電動化モデルを発売する予定だ。
取締役会会長:ブラム・ショット氏のコメント
私たちは、弊社の業績に満足していません。アウディは、優れた製品を市場に提供していますが、昨年の事業年度において、私たちは究極の試練とも言えるWLTPへの切り替えに上手く対応することができませんでした。
しかし、このような困難な状況でも、アウディ従業員の献身的な精神によって、2018年は可能な限り最良の結果を得ることができました。私たちは、この精神とともに、アウディの再出発に取り組んでいきたいと考えています。