デービス起死回生の同点弾 アスレチックス2戦目は引き分け

【アスレチックス6-6日本ハム】@東京ドーム

日本時間3月18日、東京ドームで前日に続いてアスレチックス対日本ハムのプレシーズンマッチが行われ、9回表に4点差を追い付いたアスレチックスが引き分けに持ち込んだ。アスレチックスは2番手のクリス・バシットがピリッとせず、7回終了時点で2対6と4点のビハインド。しかし、9回表に日本ハム7番手の石川直也を攻め、石川の暴投とクリス・デービスの3ランで一気に追い付いた。アスレチックスは日本ハムとの対戦を1勝1分けで終え、2日後にマリナーズとのレギュラーシーズン開幕戦に臨む。

アスレチックスの先発は左腕ブレット・アンダーソン。2本の併殺打を打たせるなど、持ち味を十分に発揮したピッチングを展開したものの、遊撃手のマーカス・セミエンが2つのエラーを犯すなど、味方守備陣の拙守に足を引っ張られ、3回裏と5回裏に各1点を失って5回3安打2失点(自責点0)でマウンドを降りた。

2番手のバシットは、対戦した2人目の打者となる石井一成の打球が足に直撃するアクシデントがあったとはいえ、思い通りのピッチングを展開できず、6回裏に王柏融(ワン・ボーロン)のタイムリー二塁打などで2失点。7回裏には一死も取れず2点を追加された。しかし、3番手のライアン・ダルはバシットから引き継いだ無死満塁のピンチを無失点で切り抜け、4番手のJ.B.ウェンデルケンも2回無失点の好リリーフを見せた。

打線は、2回表にスティーブン・ピスコッティが日本ハム先発の斎藤佑樹からレフトへのソロ本塁打を放って先制。3点ビハインドの7回表には一死満塁のチャンスを作り、チャド・ピンダーの犠牲フライで1点を返した。そして4点ビハインドの9回裏、先頭のラモン・ラウレアーノがセンターへのヒットで反撃の狼煙を上げると、二死一・三塁から石川の暴投でまず1点。さらにマーク・キャナが四球を選んで二死一・二塁となり、主砲デービスがレフトスタンドに起死回生の同点3ランを叩き込んだ。

バシットの不甲斐ないピッチングにより劣勢を強いられたアスレチックスだったが、敵軍クローザーを打ち崩し、メジャーリーガーの意地を見せた一戦となった。

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