西島秀俊が「最高傑作」と自負する「名探偵・明智小五郎」。伊藤淳史はアクションに弱腰!?

テレビ朝日系で3月30・31日に放送される2夜連続ドラマスペシャル「名探偵・明智小五郎」の完成披露試写会と舞台あいさつが行われ、明智小五郎役の西島秀俊、小林芳雄役の伊藤淳史、そして監督の木村ひさしが顔をそろえた。

推理作家・江戸川乱歩が生み出した名探偵・明智小五郎が、現代を舞台に明晰(めいせき)な頭脳とアクションを駆使して、狡猾(こうかつ)なサイバー事件に挑む。大正13年「D坂の殺人事件」で初登場した明智が、平成の終わりに新たなストーリーとしてよみがえった本作だが、主演の西島は「僕がこれまでさまざまに演じさせていただいた中でも、最高傑作の一つになったかなと思っています」と自信をのぞかせた。また、「子供の頃、天知茂さんの明智小五郎などいろいろと見てきましたが、当時は(大人からしたらきっと)子供には見せづらい表現などもあってドキドキしたものです。でも今回はお子さんにも見ていただきたいということで、楽しい冒険ものになっています」と、家族で楽しめる作品であることをアピール。

また、明智と行動を共にする、警視庁刑事部サイバー捜査支援室に所属する小林を演じる伊藤も「過去の名作を現代に置き換えた明智作品ということで、すごくお話がしっかりしていてスタッフの皆さんの気合を感じました」と絶賛。さらに、「今回は、ちょっと滑舌が悪いという役柄で、皆さんに聞き取りづらいところがあって申し訳ないのですが、これが2夜連続となってます(笑)。もともと僕は滑舌には自信のない役者でして、そこを見事に木村監督が拾ってくださった。ただ、かむところは最初1箇所だけだったんですけど、どんどん増えていって、しまいには『ここ大事なセリフなのでかんでもらっていいですか』とか、なっていきました」と、役作りのエピソードを披露した。

今回はアクションも見どころの一つとのことで、西島は「今回はジャッキー・チェンさんにオマージュを捧げています。ぜひジャッキーファンの皆さんも見ていただければ。そうすると、なぜでんでんさんが金髪なのかということとか、なぜ木人が出てくるのかといったことが分かるのではないかと。……今、ここにいるお客さんの半分くらいはお分かりにならない話かもしれませんけど(笑)」と語った。そこで、伊藤が「アクション、ホントにかっこよかったですよね」と言うと、西島は「あなた、全然やらなかったよね? すごく身体能力高いのに!」と不満をぶつけるも、「僕はもう今後も全然やらなくて大丈夫なので」ときっぱり拒否。すると木村監督が「明智が小林に変装するというシーンを入れれば、やらざるを得ないですよね」と西島に助け舟を出し、伊藤も「そういうこと言うと本当になっちゃうじゃないですか……」と焦る一幕も。

試写会とトークショーに続いては、場面写真を使った「名探偵かるた」の優秀作品を発表し、会場に駆けつけたファンとの交流を楽しみながら、番組を大いにアピールした。

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