映画『ある少年の告白』この問題を世間に知らせるべきだ。原作者、監督、キャストが本作に込めた思いを語る!

俳優のジョエル・エドガートンが『ザ・ギフト』に続きメガホンを取り、『マンチェスタ ー・バイ・ザ・シー』で一躍その名を世界に知らしめたルーカス・ヘッジズが初主演を飾る、映画『ある少年の告白』が4月19日(金)に全国公開となる。

僕は僕でしかいられない――。NYタイムズ紙によりベストセラーに選ばれた、胸打つ衝撃の<実話>。 アメリカの田舎町。自らが同性愛者であることに気づいた青年が、両親によって勧められた同性愛を“治す”矯 正セラピーに参加。葛藤を通し、ありのままの自分や親子の絆を再発見するまでを描いた感動作。2016年に発表され、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれるなど全米で大きな反響を呼んだ衝撃の<実話>をもとに描かれる。今回解禁となった特別映像では、原作者・監督・俳優のそれぞれが、本作の企画の成り立ちを語る。また本編からは<口外禁止>と謳った矯正セラピ ーの内容の一端も垣間見える。セラピーに参加していく中で、主人公ジャレッドは徐々に疑問と憤りを感じ始める様子が見てとれる。さらにティーンに絶大な人気を誇るシンガー、トロイ・シヴァン、監督・俳優とマルチな才能を発揮し続ける奇才、グザヴ ィエ・ドランの姿も映し出されるほか、緊張感ある本編からは一転、和気あいあいとしたオフショットも収められた貴重な映像となった。

『ある少年の告白』の原作は、2016年に出版され話題を呼びNYタイムズ紙がベストセラーに選んだ衝撃の実話。何十年前の話ではなく、いまもなお、これらの施設は一部のアメリカで現存するのだから驚きを隠せない。原作者のガラルド・コンリーは 「毎年大勢の若者が犠牲になっている」のだと悲惨な事実を明かす。そして、本作の映画化に名乗りを挙げたのが、大作にも数多く出演し、監督デビュー作『ザ・ギフト』もヒットを飛ばしたジョエル・エドガートン。コンリーは、「君の話を正しく伝えたい」とエドガート ンに伝えられたことが喜ばしいものだったと語る。

ジョエル・エドガートンは前作『ザ・ギフト』に続き、本作では監督もこなしながら、施設長のサイクスという重要な役を演じる。そんな彼の姿を、施設の同僚を演じた人気バンド“レッチリ”のベーシスト、フリーは「エドガートンが監督として“きっちりとした面と流れに 任せられる柔軟さ”を併せもっている」と称賛し、エドガートンと多くのシーンで共演したルーカス・ヘッジズは「ジョエルがやったことは本当にすごい。監督と俳優を同時にこなしていて、信じられない!」と興奮気味に語った。また、ゲイであることを公表したトロイ・ シヴァンは「監督が真心を込めて、『ある少年の告白』を手掛けたことは僕たちのコミュニティーにとってありがたいことだ」と感謝の意も述べている。最後にエドガートンは「自分を受け入れてもらうというのは誰にでも共感できるテーマ」だと本作の普遍性を説いた。

監督、キャスト、原作者が「ありのままの自分」でいることのすばらしさを感じてほしいと一丸となって作りあげたことが伝わる映像。作り手の情熱こもった本作、ぜひスクリーンで観てはいかがだろうか。

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