大和市長・大木氏が4選出馬 多選自粛条例「禁止でない」

大木哲氏

任期満了に伴う大和市長選(4月14日告示、同21日投開票)で、現職の大木哲氏(70)が18日、4選を目指し無所属で立候補することを表明した。同市長選への出馬表明は、市議会副議長の二見健介氏(41)に続いて2人目。

 大木氏自身が提案し、2008年に制定された「市長任期を連続3期まで」とする努力規定がある多選自粛条例を差し置く形での出馬になる。大木氏は同日の会見で「この条例は立候補を禁止するものではない。多くの方から続投を望む声が寄せられており、こうした市民の選択肢を奪うことはできない」と説明した。

 一方、多選の弊害をただした市議会の一般質問に対し「他の条例と同様にさまざまな視点から検証を行うことも必要」と答弁していたことに関しては「(選挙まで)時間がないので難しい。条例も現時点で見直す考えはない」との見解を示した。18年度に策定した次期総合計画で掲げた「健康都市の実現」の着実な実行を公約の柱とし、具体的な政策は近く発表する。

 大木氏は歯科医から県議を経て、07年の市長選に立候補。4選を期した当時の現職に対し多選批判を展開して初当選した。

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