イカとタコの巨大壁画現る 生月小6年生が卒業制作

 長崎県平戸市立生月小(田口浩幸校長、106人)6年生15人が18日、卒業を記念し同市生月町の生月漁港防波堤(全長約400メートル)に、ケンサキイカとマダコの巨大壁画(縦約4メートル、横約10メートル)を完成させた。

 漁業の担い手育成や郷土愛の醸成を目的に、生月漁協(豊増見喜雄組合長)と同校PTAが協力し2013年度から毎年取り組んでいる。

 子どもたちは、1月下旬から下書きの絵に青やオレンジなど6色のペンキで色を塗り、18日にイカの目の部分を入れ仕上げた。壁画は、ケンサキイカとマダコが生月の海を力強く泳ぐ光景が表現され、児童が夢に向かって元気よく進むという決意を込めている。

 防波堤には、これまで先輩たちが描いたアゴ(トビウオ)やマンボウなど同漁協で水揚げされる魚も並ぶ。森永翠乃(かのん)さん(12)は「ずっと残る絵なので楽しい気持ちで描いた。いい記念」と笑顔を見せた。

 住民や観光客も足を止めて眺めるなど好評。同漁協の福本優さん(44)は「漁師や地域のお年寄りも楽しみにしている。来年も続けたい」と話した。

防波堤にケンサキイカとマダコの壁画を完成させた児童ら=平戸市、生月漁港

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