平成元年蒸留の30年熟成焼酎 5000本限定販売

 長崎県壱岐市芦辺町の焼酎蔵元、壱岐の華は、1989(平成元)年に蒸留した原酒をベースとした麦焼酎「HEISEI ROCK 平成録」を販売している。限定5千本。長田浩義社長(58)は「平成の30年間を振り返り、新時代の幕開けを感じながら焼酎を味わってほしい」と話す。

 1900(明治33)年創業の壱岐の華は、従業員10人の蔵元。長田社長によると、3年以上の熟成で古酒と言われ、同社は古酒を中心に、最低でも2年以上熟成させた麦焼酎を販売している。

 「HEISEI ROCK 平成録」は、壱岐焼酎の伝統的な米麹3分の1、大麦3分の2の割合で製造。平成元年に蒸留した焼酎をベースに平成10、20年代に蒸留したものをブレンドした。北米産オークたるで熟成させた逸品は「ウッディな香りと、熟成期間の長さからくるまろやかな舌触りが特徴」と長田社長。容器もガラス細工の手作りコルク栓とブラックボトルで高級感を演出している。

 日本酒造組合中央会(東京)によると、30年熟成させた焼酎は希少という。

 首都圏を中心に販売し、県内の酒屋や百貨店での販売も目指す。720ミリリットル、1万円。問い合わせは壱岐の華(電0920.45.0041)。

壱岐の華が販売する「HEISEI ROCK 平成録」

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