県内8件を登録有形文化財に答申 文化審、西大寺観音院仁王門など

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 国の文化審議会(佐藤信会長)は18日、西大寺会陽の舞台である西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)の仁王門、大浦神社(浅口市寄島町)の本殿など計8件を登録有形文化財にするよう、柴山昌彦文部科学相に答申した。

 西大寺観音院は仁王門をはじめ、石門、高祖堂、鐘楼門、経蔵の5件。観音院の象徴でもある仁王門は江戸中期の建立で、彫刻など凝った意匠が毎年の会陽会場を飾っている。国内最大規模の竜宮造の石門は、裸衆が冷水で身を清める垢離(こり)取り場にあり、岡山県内の石造技術の高さを示している。

 大浦神社は、本殿と「祝詞殿・幣殿・拝殿」、鳥居の3件。本殿は曲線を描く荘厳な唐破風(からはふ)と精巧な彫刻が施された近代の大型社殿。花こう岩で造られた鳥居には、岡山市出身の犬養毅元首相が神社名を揮毫(きごう)した扁額(へんがく)が掲げられている。

 いずれも歴史的景観に寄与したり、造形の規範になったりしているとされた。答申通りに認められれば、県内の登録有形文化財は99カ所325件となる。

西大寺観音院の仁王門
大浦神社の鳥居(浅口市教委提供)