「核廃絶 叫び続けた」 中島正徳さん葬儀・告別式 被爆者ら最後の別れ

 長崎の被爆者5団体の一つ、県被爆者手帳友愛会の前会長で、15日に89歳で亡くなった中島正徳さんの葬儀・告別式が18日、長崎市内の斎場でしめやかに営まれた。親族や被爆者ら約80人が参列し、最後の別れを惜しんだ。
 中島さんは15歳の時に長崎で被爆。2008年から10年間、友愛会会長を務めた。被爆者5団体トップの最高齢者として核廃絶運動をけん引。18年5月、体調不良を理由に辞任した後も、会長代行として事実上のトップの役割を担っていた。
 友愛会会員の濱田眞治さん(81)は「被爆者代表として平和を、核廃絶を、と叫び続けた。つえを突きながら友愛会の事務所に足を運んでいた。本当にご苦労さまでした」と声を震わせながら弔辞を述べた。

中島さんとの別れを惜しんだ告別式=長崎市光町、平安社長崎斎場本館

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