【グリップ力アップ!】ロッドラップテープを1年使ってみてわかったこと

簡単なテーピングで、ロッドなど様々なモノのグリップ力をカスタマイズできてしまう『ロッドラップテープ』をご存知だろうか。アメリカ発のアイテムで、バスプロなどに愛用されている逸品。国内でも一世を風靡したこのロッドラップテープ、1年間実際に使ってみた使用感などを紹介するぞ!

ロッドラップテープ[Winn]

ゴルフクラブのグリップでは世界的に有名な「Winn」から登場した、ロッド用のカスタムテープがこのアイテム。

Winn

簡単に説明すると、ロッドのグリップ部分に巻き付けて滑り止めにするテープです。

「いや、そもそもそんなにロッドのグリップって滑らないでしょう?」

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わかります。わかります。福重もそう考えている時期がありました……。

さかのぼること1年前。なぜロッドテープを試してみる気になったのか?

隙あらば自分語り! というわけで、個人的な話になってしまうので簡単に経緯を説明させていただきます。

福重はクランキングが好き(スモールサイズの)で、6ftクラスのロッドを使っております。

■エヴォルジオン F1.1 / 2-66Xti エクスパーダ
[メガバス]

旧モデルですが様々なスモールプラグと相性がよく、個人的にはナックルLDjrやグリフォン、ディープX100、アイバイアイシャッド、ポップX、ワンテンJr、バイブレーションXダイナと様々なルアーを投げるのに使っております。

巻き物は利き手で巻きたいタイプなので、リールは右ハンドルタイプを使用しています。

最初はキャストもシングルハンドの右手で投げていましたんですよ。ですが、投げて巻いてを繰り返していると、だんだん持ち替えるのが億劫になってくるんですよね。

せっかくテンポよく釣っていける釣りをしていても、ロッドの持ち替えでタイムロスさせてしまうのは、なんだか損している気分(せっかちなだけかもですが)。

そんなわけで、左片手で投げて右巻きで使うようにシフトしたというわけ。これなら、投げて巻いて、即座にキャストに移れます。

しかしどうにもしっくりこない。なんか手から抜けてしまいそうで……という不安がありました。

よくよく観察してみると、どうやら手のひらの中で、グリップが遊んでしまう様子。

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福重はずっと剣道をやっていたのですが、手のでかさの割に細い柄の竹刀が好きでした。特に左手に関しては握りが特殊なようです……。

どうにかしたいなーと思っていた時に出会ったのが、『ロッドラップテープ』だったわけです。

取り付け方と見た目の変化

そんなわけで、ロッドラップテープです。

幅や柄違いなどで、種類は豊富です。
中身はこんな感じです。

テープ状になった表面にポリマー加工が施されていて、触ってみると思ったよりもスベスベしているのですが、グッと力を入れてみると、何とも言えない密着感があります。

それでは、これを巻いてみましょう。

【1】まずは先端を斜めに切っておきます。
【2】グリップの巻きたい場所の端に合わせます。
【3】角度をつけて巻いていきます。この時、斜めに切ってあれば、変な重なりがでることもありません。
【4】テープの上下の色が変わっている分を重ねるように巻いていきます。力をかけながら(引っ張りながら)巻くのがポイント。
【5】適度に巻いたら、巻き終わりに備えて再び斜めに切っておきます。ちなみに写真では巻く時の力の掛け具合が弱かったため、真ん中あたりのテープが少し浮いてしまっております(汗)。
【6】斜めに切ってあれば、綺麗に巻き終われます。ちなみに力を入れて巻きなおした後なので、全体的にぴっちりとなっているのが伝わるかと。
【7】巻き終わりを付属のフィニッシングテープで固定します。巻き始めにもはるといいらしいです(福重ははってないです)。

公式の動画もあるので、ページの最後にリンクを張っておきます!

というわけで完成です!

Before
After!

ところで正直な話、使い心地もさることながら、気になっていたのが見た目。

せっかくコスメまで考えて作られたロッドなのに、テープなんて巻いたらもったいなくない? そう思っておりました。

しかし実際にやってみると、案外しっくりくるんです。

リールと組み合わせてみた図。

これはロッドの差し色として元々赤が多かったことが理由だと思います。ついでにリールにも赤いパーツが入っていますしね。

それとセパレートグリップの片側だけに巻いたのもよかったのかなと思っています。

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そういう意味では、見た目に関して言えば、ストレートグリップとの相性はあまりよくない……かも?

使い込んでみて

そんなわけで、ロッドラップテープを巻いたのが2018年の3月ごろ。つまりおよそ1年、使い込んでみました。

グリップ部分が黒ずむほどに……。

感想としましては……

グリップ力が抜群になりました!!

左手で投げるときの違和感が、全くと言っていいほどなくなったのです。もちろん、すっぽ抜けてしまいそうな心配もなくなりました。

また、握りが安定した分、いままで以上に正確なキャストができるようになった気もします。

ちなみにですが、ベッタベタに手にくっつくような感覚でグリップがいいわけではないんです。

思ったよりもスベスベかなと最初に書いたとおりで、実際に使ってみるとこれがまたいい塩梅でした!!

むしろ、力を加えずに握っている時には変に引っ掛からない

そのため、例えばロッドを持ち替えることがあってもスムーズですし、握りなおすときにも違和感はありません。

逆にいえば、必要に応じて握った強さの分だけグリップ力があがる! ちょっと胡散臭い感じですが、本当にそんな印象です。グリップ力があがるということは、ロッドの安定性向上や、より大きな力をかけても正確な操作がしやすくなるということ。タックルに対する安心感が増すのは嬉しいことです。

ちなみに、晴れていようが雨が降っていようが乾燥していようが、グリップ力の変化はなかったように思います。

でも全部のロッドにやるわけではない

今回自分が試したのは、キャスト時にうまくグリップできないロッドでした。

当然、普通に握れているロッドに関していえば、あえて巻く必要はないと思います。また、ダブルハンドで投げる前提のロッドでもあまり気にならないかもしれません。

ですが、チューニングのひとつの手法としては、十分すぎるほどに効果的なアイテムだと思います!

ちょっと違和感があってメインで使っていなかったロッドも、これさえあれば大活躍するかも!?

他にもランディングネットや、タックルボックス、クーラーボックスの取手に巻くのもありかもしれませんね!

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このアイテムを出していたウィン(Winn)ですが、現在、国内ではすでに釣り用アイテムを出していない様子。今回この記事を書くにあたって1年ぶりに巻きなおしました。テープの残量的にはもう1回分くらいあるとは思いますが……ちょっと心配になっています。ネットショップでも在庫切れが目立つようになってきておりますので、気になる人は早めに探してみてくださいね。

ちなみに1年たってもグリップ力は高いのですが、さすがに交換したばかりの時のほうがいい感じです(笑)。

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