美浦村民らが竪穴住居復元 陸平貝塚公園

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竪穴住居の完成に集まった関係者ら=美浦村土浦の陸平貝塚公園

美浦村民らの手で復元作業が進んでいた陸平(おかだいら)貝塚公園(同村土浦)の竪穴住居が完成し、10日、同所で竣工(しゅんこう)式が開かれた。陸平貝塚で見つかった竪穴住居跡をモデルに設計し、縄文時代に使われた材料や技法にこだわって再現。一般も見学できる。

作業は昨年4月にスタート。「竪穴住居復元プロジェクト」として村が参加希望者を募り、村内外からボランティア約50人が集まった。メンバーは研修や勉強会を実施するなどし、約1年かけて造り上げた。

木材や縄など材質にこだわっているのが特徴。縄文時代は、住居の柱にクリの木が使われていたことが分かっており、今回の柱もクリの木で再現。住居内の各部分を縛る縄は、桑の葉をむき、よじって作った。

かやぶきの屋根ふきの経験があり、作業の中心的存在だった同村土浦、渡辺長市さん(84)は「仲間が一生懸命やってくれたので、スムーズに作業が進んだ」と出来栄えに満足げだった。

陸平貝塚は国指定史跡の縄文遺跡。縄文人が近くの干潟で採取し、食べて捨てた貝殻が今でもそのまま残る。貝殻の多さと面積約6万5千平方メートルの広大さなどから、国内屈指の規模の貝塚遺跡として知られる。同村では20年来、地域住民と遺跡の保存と活用に取り組んでいる。(高阿田総司)