スールシャールで本当に大丈夫? 英メディアが推薦するマンUの来季監督候補“3名”

今季途中からマンUの監督に就任したスールシャール photo/Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドは今季途中から就任したオーレ・グンナー・スールシャール監督の下で活気を取り戻した。特に今月6日に行われたチャンピオンズリーグラウンド16で、パリ・サンジェルマン相手に見せた奇跡の逆転勝利はその勢いを象徴するものといえるだろう。しかし歓喜に酔いしれたのも束の間、マンUは10日に行われたプレミアリーグ第30節でアーセナルに敗戦しトップ4から陥落。その後のFAカップでもウォルバーハンプトンに屈し敗退が決定している。

この2つの敗戦をうけて、来季以降もスールシャールが指揮を執るのは今や不確実なものとなっていると主張するのは英『sportskeeda』だ。同メディアは、今季マンUの残り試合の成績が芳しくなかった場合に、クラブが検討すべき来季の監督候補を3人紹介している。

・マッシミリアーノ・アッレグリ(ユヴェントス)
1人目に推薦されたのはイタリア・セリエAにおいて絶対王者に君臨するユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督。同メディアは、彼が監督に就任すればスールシャールから確実なアップグレードになると評価している。アッレグリには今季でユヴェントスを退団するのではないかとの噂があり、もしそうなれば長い間チェックしてきたマンUが彼を招聘するかもしれない。

・ヌーノ・エスピリト・サント(ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ)
2人目は今季プレミアにおいて好調のウォルバーハンプトンを率いるヌーノ・エスピリト・サント監督だ。彼はジョゼ・モウリーニョ前監督が解任された際にも後任候補に名を連ねている。また、このポルトガル人指揮官はFAカップにおいてマンUを敗退へと追いやった張本人であり、その試合で改めて彼が優れた監督であることを証明したと評価されている。

・エリック・テン・ハフ(アヤックス)
最後にはチャンピオンズリーグでレアル・マドリード相手にジャイアントキリングをやってのけたアヤックスのエリック・テン・ハフ監督が紹介されている。彼は今回のベスト8進出だけでなく、バイエルンやベンフィカなどと同居したグループステージにおいて無敗をキープしたことも評価されている。同メディアは、若いアヤックスをここまで押し上げた手腕を21歳のマーカス・ラッシュフォードや23歳のアントニー・マルシャルなどの若手を擁するマンUでも発揮できると考えているようだ。

クラブ上層部は今回の連敗で多少の危機感は覚えたはずだが、シーズン序盤に早くも終戦ムードだったマンUを立て直したスールシャールの手腕は評価せざるを得ないだろう。いずれにせよチャンピオンズリーグの結果も含め、これからの戦績が重要になってくるのは間違いない。はたして、スールシャールは文句のつけようがない結果を残し、周囲の雑音をかき消すことはできるのだろうか。

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