ロッテ藤原、開幕1軍入りへ猛アピール! OP戦初長打&初打点に「残りたい気持ち強い」

ロッテ・藤原恭大【写真:安藤かなみ】

6回1死満塁で左中間真っ二つの走者一掃の三塁打を放つ

■ロッテ 10-3 西武(オープン戦・19日・メットライフ)

 ロッテのドラフト1位ルーキー藤原恭大外野手が19日、西武戦(メットライフD)でオープン戦初長打&初打点を記録した。代走として途中出場すると、6回1死満塁から走者一掃の3点適時三塁打を放った。

 7-1とリードして迎えた6回。5回から代走で出場していた藤原が1死満塁で打席へ。「満塁というよりも、いつも通りスイングしよう」と落ち着きを払って左打席に立ったゴールデンルーキーは1ボールから外角高め、143キロのストレートをはじき返した。

「体がうまく反応した」と、素直にバットを合わせたその打球は左中間を真っ二つ。プロ入り初打点は、何と走者一掃の3打点。「セカンドベースあたりで判断した」と、俊足を飛ばして一気に三塁まで進んで初長打とした。

「しっかり走って、やはり足の速さが出ましたね」と満足気な表情を浮かべていた井口監督は「そういう場面で回ってくるのも、何か持っているのかな」と、チャンスで打席に回ってくる強運ぶりに関心。さらに「結果も残しましたし、いい競争をしているんじゃないですかね」と、3安打の加藤や代打で安打を放った清田を含めた激しい1軍外野手争いについて語った。

 藤原自身も「(1軍に)残りたいという気持ちも強いですし、もっとやらないといけないという気持ちもあります」と、開幕1軍への強い気持ちを口にする。ただ、実績十分の主力組の出場機会が優先される時期でもあり、ルーキーの藤原は途中出場で1打席、もしくは2打席という形で結果が求められる状況にある。

「スタートから出るわけではないので、途中からでもしっかり100%に持っていけるように、また違う準備をして、自分の力を出せるようにしていきたいと思います」。こう語る藤原に対し、井口監督は「オープン戦の最後まで見る」と明言している。甲子園を沸かせた大型新人は、激しい外野手1軍争いに勝ち残ることができるのか。残り4試合のオープン戦で勝負が決まる。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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