土蔵改修、美作に本格サウナ誕生 住民と移住希望者らの社交場に

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 豊かな自然が広がる美作市右手の中右手地区に、古い土蔵を使ったサウナがお目見えした。同市の地域おこし協力隊員丸山耕佑さん(34)=同市=らが約1年かけてリフォーム。ハーブや木の皮の蒸留水で香りを楽しめるフィンランド式の本格サウナを整備した。現在は隣接する民泊施設のサウナとして宿泊者のみ使えるが、4月以降、地域の人や日帰り客への利用拡大を検討している。

 丸山さんが地域住民と移住希望者、観光客らの社交場にしようと考案。土蔵の高い保温・保湿性に着目した。1級建築士の資格を持つ丸山さんが設計し、2017年12月から所有者をはじめ、地元住民と一緒に外壁に断熱材を敷き詰めて板を張り合わせたり、サウナ室のストーブを作るため耐火れんがを組んだりしてきた。

 内部は2部屋あり、サウナ室(9.05平方メートル)は、まきをくべて石を熱するストーブ、7人程度が座れる木のベンチなどを設置。もう一部屋(7.03平方メートル)は脱衣所とし、水風呂やシャワーなどを備えている。室温は50~70度で、熱した石に、地元で採れるハーブや木の皮の蒸留水を掛けて発生させた水蒸気で森の香りを楽しむこともできる。

 クールダウンには、夏は近くの川に浮かべた木だるに入ったり、冬は周りに積もった雪の上にダイブしたりと豊かな自然を満喫する方法を勧めている。

 サウナは、地元住民グループが運営し、隣接する木造平屋の民泊施設「久米屋」(定員7人)の宿泊者が使用可能。ただ、サウナのみでも利用できるように県に許可申請する予定にしている。

 丸山さんは「サウナで地元の人と交流し、地域の自然を知ってもらいたい。リピーターや地域への移住につながれば」と話す。

 久米屋は素泊まりで大人3千円、小学生2500円、幼児2千円。サウナは火たき代2500円に利用料が1人500円。要予約。

土蔵を改修し、本格的なサウナを作った丸山さん