認知症予防で連携 雲仙市とエーザイ

 雲仙市と製薬大手のエーザイ(東京)は18日、「認知症と共生するまちづくり」に関する連携協定を結んだ。
 同社は治療薬開発のほか、認知症について小学校向けの教材提供や外出時の見守り活動支援などに取り組んでいる。2010年から全国自治体などと協定を結び、雲仙市は全国152カ所目で、県内では3例目。
 市役所であった締結式では、金澤秀三郎市長と林秀樹代表執行役が▽認知症の理解と啓発活動を支援▽早期発見、診断に対応した環境整備-などとした協定書に調印。金澤市長は「認知症の方とその家族が安心して暮らせる社会を目指し、連携していきたい」と述べた。
 市福祉課によると、市内の認知症患者は推計約1700人。今後、市はエーザイと協力しながら認知症の予防教室や啓発活動などをしていく方針。

協定書に調印して握手を交わす林代表執行役(左)と金澤市長=雲仙市役所

© 株式会社長崎新聞社