春告げる ゲンカイツツジ 厳原港一望する清水山城跡

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 長崎県対馬市に春の到来を告げるゲンカイツツジが、厳原港を一望する清水山城跡(同市厳原町西里)で咲き始めた。薄紅色の花が国境の島の青い海に映えている。
 ゲンカイツツジは朝鮮半島から対馬・九州北部、四国北部、山口県までの海岸から山地岩場に自生しており、直径3センチほどの花が枝先に密集して咲く。対馬では全島に分布し、平地では既に満開を迎えている。
 清水山城跡は清水山(206メートル)の尾根にある城跡で、16世紀末の文禄慶長の役(豊臣秀吉の朝鮮出兵)の際、対馬島主の宗氏が秀吉の命で築いた。頂上の一の丸跡には石積みが残っており、ゲンカイツツジの花にはチョウが蜜を求めて飛び交っていた。
 一の丸跡へは、同町今屋敷の対馬観光物産協会から徒歩約40分。同協会は「平地はこの1週間、清水山城跡は2週間ほどが見ごろ」としている。

厳原港を一望する高台で咲き始めたゲンカイツツジの花=対馬市、清水山城一の丸跡