30人の船出祝う 口之津海上技術学校 卒業式

 長崎県南島原市口之津町の国立口之津海上技術学校(中嶋眞校長、89人)でこのほど卒業式があり、本科32期生30人の船出を祝った。
 同校は1954年開校。全国4海上技術学校の一つで、3カ年課程で内航船の船員を養成している。
 式で中嶋校長が「謙虚な姿勢で上司の仕事をよく見て吸収してほしい。一人前の航海士、機関士になるために力を蓄えてください」と式辞。卒業生代表の澤田太志さん(18)が「先生や仲間らの支えで充実した3年間を過ごせた。感謝と協調性を持って努力し、前進していきたい」と答辞を述べた。
 卒業生のうち28人は4月から同校乗船実習科に進み、日本近海で半年の航海訓練に臨んだ後、海運会社に就職する。残り2人は海技大学校(兵庫県)に進学する。

保護者らへの感謝を込めて敬礼する卒業生=南島原市、口之津海上技術学校

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