ロシア「同意できず」 INF破棄の責任言及巡り

地球市民集会「長崎アピール」

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 被爆地長崎で昨年11月、国内外の非政府組織(NGO)関係者らが核兵器のない世界の実現を目指し議論した「第6回核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」のアピール文に対し、在日ロシア大使館が、完全には支持できないとする見解を実行委側に文書で返信していたことが分かった。核兵器禁止条約には反対の立場を示した。アピール文は、全ての国に同条約の批准を求めたほか、米ロに中距離核戦力(INF)廃棄条約を維持し、新たな核兵器削減のための真摯(しんし)な対話と軍縮交渉を始めることなどを求めていた。
 アピール文は実行委が今年2月初旬までに、国連や171の在日大使館などに郵送。在日ロシア大使館からは2月28日付で文書が寄せられた。
 同大使館は文書で、核兵器の目的は大規模な通常兵器戦争を防ぐことで、核兵器の潜在的な破壊を考えると「核兵器は使用されてはいけない」との見解を示した。一方、米国がINFを破棄しようとしているのにアピール文には米ロ両国に責任があるかのように書かれていると主張し、アピール文に「同意できない」とした。
 実行委の朝長万左男委員長は「回答があったことはありがたいが、ロシア側の主張だけで十分な回答ではない。核廃絶のためにどのように進めることができるのか、直接ロシアの方の考えを聞く機会をつくりたい」と話した。