「乗り継ぎの抵抗 いかに減らすか」 JR九州社長が見解

 2022年度に新幹線と在来線特急を乗り継ぐ「リレー方式」で暫定開業する九州新幹線長崎ルートについて、JR九州の青柳俊彦社長は19日の定例会見で「われわれが一番やらなければならないのは乗り継ぎの抵抗をいかに減らすかだ」と述べ、乗り継ぎ地点の武雄温泉駅について「高架と高架をうまく合わせることができないかと協議している」とした。同社は同日発表した中期経営計画(19~21年度)に、同ルートの「利便性向上のための設備やダイヤなどの検討」を盛り込んだ。
 同ルートで整備方式が未定の新鳥栖-武雄温泉については、与党検討委員会がフル規格かミニ新幹線を選択肢に検討。今後、同社や長崎、佐賀両県の意見を聞き、今年6月を目標に方式を判断する予定。青柳社長は「真摯(しんし)に回答したい」などと述べるにとどめた。
 JR長崎駅の駅ビル拡充計画については、周辺で計画されるMICE(コンベンション)施設やサッカースタジアムに触れ「連携できるよう、それぞれの開発者とよく話した上で駅ビルの拡張を進めたい」とした。

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