【MLB】イチロー、メジャー現役最高齢選手に 2位は来日中のアスレチックス、ロドニー

マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

正式にメジャー契約を結んだ45歳のイチローは現役最年長プレーヤ―に

 3月19日、シアトル・マリナーズ公式サイトのアクティブロースターに、Ichiro Suzukiの名前が載った。これまでイチローの名前はNRI(Non Roster Invitees)つまり、「キャンプ招待選手」のリストにあったが、正式にメジャーリーガーに復帰したのだ。

○3月19日時点でのMLBの年長現役選手10傑 年月日は誕生日。

1 イチロー 外野手 マリナーズ 1973年10月22日
2 フェルナンド・ロドニー 投手 アスレチックス 1977年3月18日
3 アルバート・プホルズ 内野手 エンゼルス 1980年1月16日
4 リッチ・ヒル 投手 ドジャース 1980年3月11日
5 エリック・クラッツ 投手 ブリュワーズ 1980年6月15日
6 ネルソン・クルーズ DH ツインズ 1980年7月1日
7 CC・サバシア 投手・ヤンキース 1980年7月21日
8 パット・ネシェック 投手・フィリーズ 1980年9月4日
9 ベン・ゾブリスト 内野手・カブス 1981年5月26日
10 オリバー・ペレス 投手・インディアンス 1981年8月15日

 昨年までの最年長選手だったバートロ・コロン(1973年10月22日生まれ)は、昨年オフにレンジャーズからFAとなっているが、引退表明はしていない。昨年も4月になってからメジャーに昇格したので、コロンが復活する可能性はあるが、現時点では45歳のイチローが最年長メジャーリーガーだ。

 これに続くのが、3月18日の日本ハムとのプレシーズンマッチでも投げたアスレチックスのロドニー。通算325セーブの救援投手だ。40歳以上はこの2人だけ。3位には、イチローとメジャーデビューが同期で、ともに新人王に輝いたアルバート・プホルズが続く。今はエンゼルス。大谷翔平のチームメイトだ。本塁打王2回、打点王1回、首位打者1回。通算633本塁打。イチローとともにMLB殿堂入りが確実視される大打者だ。

昨年まではバートロ・コロンが最年長

 4位はドジャースの左腕ヒル。5位から8位までの4人は、日本でいう「松坂世代」だ。6位、ツインズのネルソン・クルーズは昨年はイチローのチームメイト。本塁打王、打点王各1回、通算360本塁打の強打者だ。7位のヤンキースのサバシアは、イチロー、プホルズとメジャーデビューが同じ2001年。通算246勝。今季限りでの引退を表明している。

 40歳近くまで現役を続行できる選手は、MLBでそれなりに実績を残してきた名選手、大選手だ。

 バートロ・コロンは1997年メジャーデビューだが、イチロー、プホルズ、サバシアは2001年デビュー。現時点では20世紀にデビューした選手はいなくなっている。

 ちなみに最年少はブルージェイズの投手、エルビス・ルシアーノ(2000年2月15日生まれ)。19歳だ。ただしMLBのアクティブロースターは、NPBの選手登録とは異なり、毎日のように大きく変動する。さらに若い選手が今後抜擢される可能性は大いにある。

 NPBでの最高齢は、巨人・上原浩治(1975年4月3日生まれ)を筆頭に、今季中に40歳になる現役選手は8人いるが、MLBは2人だけ。メジャーのほうが若返りが早いといえるだろう。ベテラン選手たちは今季、どんな活躍を見せるだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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