3月24日スタートのWOWOWプライム「連続ドラマW 絶叫」（日曜午後10：00）の第1話完成披露試写会＆舞台あいさつに主演の尾野真千子、共演の安田顕が登壇した。
同作はOLとして平凡に生きてきた鈴木陽子（尾野）が、借金を抱えた父親の失踪をきっかけに転落。はい上がるため、自分の存在を確立し居場所を作るため、そして生きるために保険金殺人に手を染めていく。
父親の失踪から転落していくOL・陽子役の尾野は「とても悲しく脚本の文字を読むたびに心が痛くて不安になった。でもこれを伝えることによって何かがあると思って信じて演じました。私がやりたいと感じた作品です」と思い入れたっぷり。演じる上では自身の苦節時代の精神を参考にしたようで、「お金のない時は心まで寂しくなって、周りが敵に思えてくることもあった。陽子の気持ちが分かって心が痛かったですね」と共鳴しきりだった。
一方、NPO法人の代表ながらも生活保護費を奪う悪徳ビジネスマン・神代武役の安田は「私は第1話にはほとんど出ていません！ 第2話前半も全く出てきません。ここに立つのは要潤さんがいいのではないかと思いますが、朝ドラで忙しかったのではないでしょうか？」とぶっちゃけつつも、「格差のどん底をスッと見せられるような怖さがあった。演じる上ではギャップを意識。腰の低い人が横柄な態度を取るとマイナスだが、怖い人が優しいとプラスに転じる。その心理を利用した」とこだわりの熱演を予告した。
さらに、意外なことにも尾野と安田は本作で本格的初共演。安田の印象を聞かれた尾野は「初めましてが役柄のメーク姿。安田さんに眉毛がなくて驚いた。すごい迫力で、まじまじ見ちゃいました。でもこれをチャンスにずっと見てようと思った」と回想。安田は「打ち上げのカラオケが楽しかった。尾野さんは『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』がうまい！」と尾野の熱唱ぶりを明かした。
