「大奥 最終章」億超えの豪華衣装に「尻込み。着るだけで筋トレ」

フジテレビ系で3月25日放送の開局60周年特別企画「大奥 最終章」(午後8:00)の記者会見に、主演の木村文乃、共演の小池栄子、鈴木保奈美が参加した。

同作は2003年放送の連続ドラマ以降、劇場版や舞台化もされた人気シリーズの最終章。暴れん坊将軍としてもあまりに有名な徳川第8代将軍・徳川吉宗の時代を舞台に、女たちの地位と名誉をかけた戦いを描く。

吉宗の側室で内助の功を貫き通した主人公の久免を演じる木村は、「率直に申しますと『なぜ私が!?』という気持ちでした。でもご縁は運とタイミングなので、ありがたくお受けしました」と心境を明かし、「今作のテーマは家族。これまでとはちょっと違い、幸せになれるのは一握りの人間だけなのはおかしい!と声を上げて行動に移す人たちの物語で、そこが見どころ」とアピールした。

徳川第6代将軍・家宣の側室であり、第7代将軍・家継の生母・月光院を演じる小池は、「過去の作品は女たちのバトル、激しい憎悪とか愛憎劇ですが、今回は家族愛が色濃く出ている。家族とは? 守るものとは? 生きるとは?ということが描かれている」と壮大なテーマをアピールした。

億超えの豪華絢爛(けんらん)衣装も見どころで、木村は「私だけで全体で23ポーズもあって、3時間の中で全部を着させていただき、本当にファッションショーのようです。開局60周年特別企画ということで、帯も着物も全部新しく作ってもらい、金額を聞いてビックリして尻込みしてしまう気持ちもありました」と恐縮。鈴木は「着るだけで筋トレになるような衣装」と笑わせつつ「位も高く、年齢も上なので一番ゴージャスな衣装を着させていただき、袖を通しただけで偉くなったような気持ちを自然と呼び起こされました。着た瞬間に江戸に飛びます」と見どころに挙げた。

女たちの心理戦が描かれる愛憎劇だが、木村は「もし私がこの状況に置かれたとしたら逃げます! 私は庶民として生きていくと、まず逃げます」と逃げるが勝ち戦法を口に。小池は「たいこ持ち的な感じでみんなにいい顔をしてクラスで一人ぼっちになった経験があるので、同じように告げ口魔になって嫌われてハブられる」と自虐。一方の鈴木は「私はけんかっ早いですが、ドロドロ引きずることなく、パッと行ってサクッと終わって帰る」ときっぱりで、小池から「カッコいい」と憧れられていた。

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