家の「断熱改修」、寒さ対策に有効でも「施したいと思わない」が半数

 SUVACO(スバコ、東京都港区)は3月19日、全国の20代以上の既婚者507人に行った「住まいの断熱」に関する調査結果を発表した。それによると、家の「断熱改修」が冬の寒さを軽減させることを「知っている」人は6割以上である一方、「施したいとは思わない」人が約半数にのぼることがわかった。

 メリットを理解しながらも「断熱改修」を行わない理由として、52.7%が「費用が高そうだから」と回答。改修にかけられる費用について「脱衣場で寒さを感じないくらいの快適さ」の部分改修と、「暖房機器をほとんど使わなくても済むくらいの快適さ」の全面改修にわけて聞いたところ、いずれの場合も「10万円未満」を選んだ人が最も多いという結果になった。同社では、断熱改修の効果と適正な価格の情報が、一般の人に伝え切れていないためとしている。

 「現在の住まいにおける冬の寒さ」については、6割以上の人が「冬は光熱費が上がる」「仕方がないので暖房器具などで対処している」と答えており、暖房器具を使わない場合は「外気温と同程度、またはそれよりも寒く感じる」人が約3割いることがわかった。こうしたことから、冬は「家が寒いので仕方なく光熱費をかけて暖房器具を使用」している人が多いことがわかる。

 現在持っている空調・季節家電は、「エアコン」が8割以上で最も多く、「扇風機」「各種ストーブ・ヒーター」が続いた。エアコン所持者の7割がほかの暖房器具を所持しており、複数の家電で寒さに対応していると考えられる。

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