ラビオの母がPSGに怒り心頭! 「息子はPSGで囚人」

PSGとの関係が悪化しているラビオ photo/Getty Images

パリ・サンジェルマンに所属するMFアドリアン・ラビオとクラブの間に存在する溝が埋まることはなさそうだ。ラビオは今季でPSGとの契約が満了となるが、クラブからの契約延長オファーを複数回にわたって拒否。これを受けてPSGは交渉を打ち切るとともに、彼をトップチームから除外している。さらに今月、ラビオはPSGがチャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッド相手に逆転負けを喫している中でパリのナイトクラブにいたことが発覚。他にも、元マンUのパトリス・エブラが古巣の勝利を喜ぶSNSの投稿に「いいね!」を押したことで、27日までの謹慎処分を受けていた。

スペイン『MARCA』によると、ラビオの現在の状況について彼の代理人も務める母親が苦言を呈しているという。仏『L'Équipe』のインタビューを引用した同メディアは彼女が「私の息子はPSGの囚人です。彼が唯一要求したことは、契約を完了し、それが尊重されることでした。祖母と父親が亡くなったことを理由に彼がカタールへ行かなかった際も罰金を科せられました。彼は人質です。PSGはチームミーティングに6分遅れただけで罰金を科します。なのに、怪我をしている選手(ネイマール)が世界中を旅行してカーニバルに行くことは許されているのです」とコメントしたことを紹介している。

今回の発言で、もうすでに最悪の状態だったラビオとPSGの関係は完全に崩壊したとみて間違いないだろう。移籍希望があるために契約延長を断るところまでは理解できるが、チャンピオンズリーグ敗退時の彼の振舞いはクラブの怒りを買ってしまっても仕方ないといえる。PSG退団後には複数クラブが獲得に動くとされているラビオだが、移籍した先でも同じことが繰り返されないよう祈るばかりだ。

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