最新レーダー搭載巡視艇を引渡し 長崎造船「たかかぜ」

 長崎造船(長崎県長崎市浪の平町)が海上保安庁から受注した巡視艇「たかかぜ」(26トン、5人乗り組み)が完成し、引き渡し式が20日、同社であった。

 たかかぜは全長20メートル。中国、韓国、ロシアなど5カ国語で停船命令を表示する装置や、夜間監視能力が向上した最新レーダーなどを搭載する。

 式には関係者ら約20人が出席。第7管区海上保安本部の筒井直樹総務部長(53)は「新たな巡視艇の機能を存分に発揮し、海上の治安維持に貢献してほしい」と乗組員に訓示した。

 宮﨑智行船長(64)は「速力が向上し、計器も最新になった。高性能を活用し、不審船や密漁船などの取り締まりに当たる」と話した。

 たかかぜは第7管区海上保安本部若松海上保安部(北九州市)に配備され、今月下旬から運用する予定。

長崎造船が建造した巡視艇「たかかぜ」=長崎市浪の平町

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