『グローブをつけたメッシ』がいるのに…… なぜドイツはGKが変わらない? 

バルセロナのテア・シュテーゲン photo/Getty Images

ドイツ代表を指揮するヨアヒム・レーヴは、これまでチームを支えてきたジェローム・ボアテング、マッツ・フンメルス、トーマス・ミュラーの3名を今後代表に召集する考えがないことを明かした。世代交代への一歩となったわけだが、独『DW』にはどうしても納得のいかないポジションがある。それがGKだ。

ボアテング 、フンメルス、ミュラーのバイエルン3人衆にレーヴは見切りをつけたが、未だにGKマヌエル・ノイアーのことは高く評価している。EURO2020もノイアーが守護神を務めるのではないかと見られており、レーヴからの信頼は相当のものがある。

ただ、GKのポジションでは以前からバルセロナのマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが好パフォーマンスを継続している。これからフンメルス、ボアテングに代わる新たなセンターバックコンビを見つけていこうとするDF陣に対し、GKの方はすでにテア・シュテーゲンがノイアーを超えているとも考えられる。クラブでのパフォーマンスを考えればテア・シュテーゲンがNo.1の座に就いてもいいはずだ。

同メディアによると、テア・シュテーゲンは直近の枠内シュート55本のうち47本もセーブしているという。チャンピオンズリーグのリヨン戦やレアル・マドリードとのライバル対決でもパフォーマンスは評価されており、今や世界トップレベルだ。

一方でノイアーはリヴァプールとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグで不用意な飛び出しを見せてしまった。最終的にはサディオ・マネに華麗な反転からシュートを決められてしまい、一部ではノイアーの飛び出すタイミングが悪かったとの意見も出ていた。

同メディアは以前テア・シュテーゲンがスペインメディアから「グローブをつけたメッシ」と紹介されていたことにも触れている。つまりは世界最高のGK候補というわけだ。GKも世代交代する準備はできているはずなのだが、EUR2020までに状況は変わるだろうか。

© 株式会社FACTORIES