偕楽園有料化へ実証実験 窓口手続き課題探る 声掛け誘導、身分証確認

©株式会社茨城新聞社

偕楽園有料化に向けた実証実験で観光客に好文亭料金所窓口を案内する職員=水戸市常磐町

茨城県外の観光客を対象に今秋から実施を検討している「偕楽園」(水戸市)の有料化を巡り、茨城県は20日、来園者の身分証明書類確認にかかる時間や手間を調べる実証実験を行った。園内の有料施設「好文亭」を県民に限り入場無料に設定し、料金所窓口で県内在住が分かる身分証明書の提示を求め、偕楽園の有料化に向けた課題を探った。実験は観梅客でにぎわう週末の23、24日も実施する。

現在、偕楽園の入園は無料だが、県は県外客から300円程度徴収を想定し、バリアフリー化など魅力向上に向けた施設整備費に充てる方針を示している。

平日のこの日、好文亭料金所に県民用と県外者用の二つのレーンを設け、県民に住所が分かる運転免許証や健康保険証などの提示を求めた。証明書の提示者には無料観覧券を配布した。

料金所前では、県職員ら15人が「県民の方は右側の列へお願いします」などと来場者に声を掛け誘導、案内を行った。観光客らは料金所手前で戸惑う様子も見せたが、職員による案内を受けるとスムーズに列に並んでいた。

県都市整備課は「実証実験では、どういった証明書類が提示されるのかを把握するほか、1人当たりの所要時間も計測したい。今週末も実施するので、さまざまな課題を探ることができれば」と説明。料金窓口への誘導についても「周知が図られるまで、一定期間は必要になるかもしれない」と話した。

同市河和田の女性(63)は「案内もあったので、特に違和感なく無料観覧券を頂けた」と話した。一方、県外客の有料化については「よく散歩に来るので県民の無料はありがたい。ただ、(観梅の時季は)駐車場も有料なので、県外客の負担感にならなければいいが」と不安も口にした。(前島智仁)