高萩清松高、漫画研究部 詐欺防止へ啓発グッズ 高萩署が感謝状

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ニセ電話詐欺被害防止を目的にした啓発チラシとマグネットの作成に協力した県立高萩清松高校漫画研究部員ら=高萩市赤浜

■チラシ、マグネットに絵柄

ニセ電話詐欺被害防止の啓発チラシとマグネットの制作に協力したとして県立高萩清松高校(高萩市赤浜、吉沢和彦校長)の漫画研究部(部員22人)に15日、高萩警察署(長峯博文署長)から感謝状が贈られた。若者たちに訴えかけるニセ電話詐欺対策として同署が漫研部に依頼して実現。部員たちは「自分たちが関わったことで被害が少しでも減ってくれれば」と期待を寄せている。

高校生が関わって啓発グッズを作成するのは県内でも極めて珍しいという。昨年3月の同署協議会で委員が提案。同部では各学年ごとに物語の構成や登場人物の設定、ニセ電話詐欺の問題点や解決策などを話し合い、昨年5〜7月にかけて原案を描いた。

2年生の安田拓翔(たくと)部長(17)は「貴重な経験だった。個性的な絵柄を統一しポップな感じを意識して仕上げた」と部員の作品を紹介する。同部顧問の山縣弘幹教諭は「生徒たちは夢中で取り組んでいた。今回の体験で好きなことを通して前向きに社会に関わってもらえれば」と期待する。

山縣教諭は、漫画の専門学校に在籍していた同部OGの奥田涼香さん(21)にも声を掛けた。奥田さんの作品は既に啓発チラシに採用され、昨秋のキャンペーンで配布した。奥田さんは「伝わりやすく簡潔に描くのに苦労した。漫画家を目指しながら人の役に立つ仕事ができてうれしい」と笑顔を見せる。奥田さんは年金詐欺防止を啓発するマグネットのイラストも手掛けている。缶バッジ風のマグネットは同部の生徒たちが放課後を利用して製作中で、今春のキャンペーンから活用を始める予定だ。

長峯署長は「目を引き、若い人に関心を持ってもらい、チラシやマグネットを目に付くところで利用してもらいたい」と話した。(飯田勉)