怒りのチェルシーファンが観戦ボイコット始める ロンドンダービーも放棄

失点に頭を抱えるチェルシーのサッリ監督 photo/Getty Images

3月18日のエヴァートン戦に敗れ、CL出場権争いから一歩後退した感のあるチェルシー。解任も噂されるマウリツィオ・サッリ監督は、いよいよサポーターからの信頼も失おうとしているかもしれない。

英『Daily Mail』によれば、チェルシーのシーズンチケットホルダーたちがサッリ監督に抗議し、シーズンチケットによる自分たちの席を売りに出そうとしているという。4月8日にはホームゲームでウェストハムとのロンドンダービーが行われるが、ダービーマッチにもかかわらず、クラブの公式チケット交換サービス(チケットホルダーの席を他の人に譲ることができる)には、すでに400件を超える申し込みがあったようだ。

次回のホームゲームである4月3日のブライトン戦にも、150件近いシート譲渡の申し込みがあるという。思えば、第30節のウォルバーハンプトン戦でも、スタンフォード・ブリッジにはやや空席が目立っていた。シーズンチケットを所有することは“本気のチェルシーファン”の証であるはずだが、それを放棄したくなるほどに、サッリのやり方に対しての疑問が大きいということなのだろう。

とはいえ、3位トッテナムとの勝ち点差は現状で4であり、絶望的に離されているわけでもない。サッリの目指す緻密なスタイルのサッカーが1年足らずで容易に浸透するはずもなく、客観的に見ればよくやっているとも言える。まだまだ巻き返しも可能なだけに、サッリにはプレッシャーを跳ね除け、サポーターの信頼を改めて掴んでもらいたいところだ。

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