杏:“キレイなお母さん”スタイルを心がける 「女性らしい格好をすると子供が喜ぶ」

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 女優の杏さんが声優を務める劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」(原恵一監督、4月26日公開)は、小学生の少女アカネが、誕生日の前日に体験する不思議な世界での出来事を描いたファンタジー作だ。今作で杏さんは、アカネの叔母チィの声を担当している。「好奇心旺盛で、誰とでもざっくばらんに人と接することができるチィに憧れる」という杏さんに、チィとの共通点や、最近気になっているファッションについて聞いた。

 ◇これからは「少しおしゃれを」

 「白やベージュといった明るい色が好き」という杏さんが、この取材当日に着ていたのは、鮮やかな黄色で、シンプルなスタイルのワンピース。ネックラインのパイピングと、ウエストに入った2本のラインがアクセントになっており、杏さんの女性らしさと可憐さを引き立てている。

 2016年5月に双子の女児を、17年11月には第3子となる男児を出産した。育児と家事、さらに仕事と大忙しの毎日を送る杏さん。おのずと普段選ぶ服装は、「先シーズンまでは、子育てをしていて、授乳もあったので、着る服が限られていた」というが、ここ最近は、そのスタイルにちょっと変化が……。というのも、「私がきれいな洋服を着たり、女性らしい格好をしたりしていると、すごく子供が喜ぶ」からだ。

 そのため、「子供といるときも、少しおしゃれをしていこうかなと最近思い始めています」という。とはいえ、「今でも子供と過ごすときは、アウトドアブランドで公園を駆け回ったりしている」ため、最近気になっているファッションアイテムに「スカート」を挙げつつ、動きやすい「キュロットスカート」にも注目しているという。

 ◇日々こだわっているものは…

 映画の中のチィは骨董屋を営み、店には世界中を飛び回って買い付けたものが所狭しと並んでいる。それらの品々からはチィのこだわりが伝わってくるが、杏さんにも、日々の生活の中でこだわっているものはあるのだろうか。その問いに、物質的なものに対するこだわりは「あまりないです」と答えた杏さん。むしろ、「食事とか旅行とか、形のないもの」に対するこだわりの方が強いという。

 杏さんはチィというキャラクターを、「自由奔放(ほんぽう)で、組織や社会にあまり縛られない立ち位置で過ごしている、割と日本においては珍しいタイプの人」と表現する。そして、「あそこまで明るく、ざっくばらんに人に接することができるところに、ある意味、尊敬というか、こうありたいな」と憧れるという。さらに、「世界を飛び回って仕事ができるというのもすてきだなと思いますし、バイタリティーもあるし、そういう部分はすごくいいなと思います」とたたえる。

 ◇かつての自分は「よくやっていたな」

 もっとも、杏さん自身も、10代のころから米ニューヨークを皮切りに、フランスのパリ、イタリアのミラノなど、海外を飛び回りモデルとして活躍していた。当時のことを、「今、振り返ると、よくやっていたなと思います(笑い)。あの勢いはどこから生まれていたのだろうとか、何も考えていなかったからできたのかなと思います」と、かつての自身のバイタリティーを懐かしむ。

 杏さんは今回の作品について、「子供だけとか、友達同士といった関係性の中で、ファンタジーの世界を冒険するのではなくて、(アカネがチィという)保護者付きで冒険するというのはすごく面白いと思いました」とアピールする。大人も楽しめる今作だが、杏さんも、自身の子供たちが見ることを想像しながら「おどろおどろしいモンスターが出てくるわけではないので(笑い)、楽しんで見られると思います」と太鼓判を押した。

 映画「バースデー・ワンダーランド」は、柏葉幸子さんの児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社 青い鳥文庫)を、アニメ「クレヨンしんちゃん」シリーズや、アニメ映画「河童のクゥと夏休み」(2007年)、「カラフル」(10年)などの作品で知られる原監督が映像化したファンタジー作。

 物語は、自分に自信がない小学生のアカネが、誕生日の前日、骨董屋を営む叔母チィのもとを訪れることで動き出す。チィの店に突然現れた謎の大錬金術師ヒポクラテスとその弟子のピポの2人から、「私たちの世界を救ってほしい!」と頼まれたアカネは、好奇心旺盛なチィに促され、嫌々ながらも、その未知の世界へ冒険の旅に出る、というストーリー。アカネの声を女優の松岡茉優さんが担当するほか、アカネの母ミドリを麻生久美子さん、ヒポクラテスを市村正親さん、ピポを声優の東山奈央さんが演じる。

 次回は、「バースデー・ワンダーランド」のアフレコでのエピソードや、杏さん自身が作品から受け取ったものについて聞く。

 <プロフィル>

 あん 1986年4月14日生まれ、東京都出身。15歳からモデルとして活動し、2007年から本格的に女優活動をスタートさせる。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年後期)のヒロインを務め、注目を浴びる。主な出演ドラマに「花咲舞が黙ってない」(14、15年、日本テレビ系)や「デート~恋とはどんなものかしら~」(15年、フジテレビ系)、出演映画に「プラチナデータ」「真夏の方程式」(共に13年)、「オケ老人!」(16年)など。声優として、同じ原監督が手がけた劇場版アニメ「百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~」(15年)や「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」(18年)に出演している。

 (取材・文/りんたいこ)