雄大な自然を感じて 西海橋うず潮まつり

 長崎県の佐世保市と西海市にまたがる針尾瀬戸の春の風物詩、渦潮のダイナミックな景観が訪れた人の目を楽しませている。21日から「西海橋 春のうず潮まつり」(西海橋活性化委主催)も始まり、月末には両岸にある西海橋公園の桜も満開となる。まつりは4月7日まで。

 公園管理事務所によると、針尾瀬戸では海底や海岸線により、潮の流れが複雑になり、大小の渦潮が現れる。干満の差が大きい大潮の前後が見ごろで、最大で直径10メートルになることも。公園にはソメイヨシノなど千本の桜が植えられているが、現在はまだ咲き始めたばかり。公園では西海橋を背景に渦潮の写真を撮ったり、のんびりと散策する観光客の姿が見られた。

 夫婦で訪れた福岡県古賀市の主婦、長瀬久美子さん(70)は「潮の流れの速さにびっくり。渦潮を見ていると、吸い込まれそう。桜はかわいらしく、とても好き」と話した。

豪快な渦潮を楽しむ親子連れ=針尾瀬戸

© 株式会社長崎新聞社