菊池がメジャーデビュー マリナーズが延長戦を制し連勝スタート

【マリナーズ5-4アスレチックス(延長12回)】@東京ドーム

日本時間3月20日、東京ドームでマリナーズ対アスレチックスの開幕シリーズ第2戦が行われ、マリナーズが5対4で延長戦を制した。この試合がメジャーデビュー戦となったマリナーズの菊池雄星は、3点リードの5回裏二死一・二塁からマーカス・セミエンにタイムリーを打たれたところで降板。4回2/3を投げて被安打4、奪三振3、与四球1、失点2(自責点1)という内容で、勝利投手にはなれなかった。また、「9番・右翼」でスタメン出場したイチローは、8回表の勝ち越し機で凡退するなど4打数ノーヒット。試合後にこの試合限りでの現役引退を表明した。試合は4対4の同点で延長戦に突入し、マリナーズが12回表にドミンゴ・サンタナのショートゴロの間に勝ち越し。日本での開幕シリーズ2連戦を連勝で終えた。

メジャー初登板初先発のマウンドに上がった菊池は、2番のマット・チャップマンから空振り三振を奪うなど、初回を三者凡退に抑える好スタート。制球が不安定で球数が多くなったものの、4回までアスレチックス打線を無得点に封じた。

マリナーズ打線は2回表にライオン・ヒーリーの1号2ランで先制し、3回表にはミッチ・ハニガーの1号ソロで追加点。菊池に3点の援護をプレゼントした。しかし5回裏、菊池は連打で無死一・二塁のピンチを背負い、下位打線を抑えて二死までこぎ着けたものの、セミエンにセンター前に弾き返されてメジャー初失点。ここでマウンドを2番手のロエニス・エリアスに譲ったが、味方のエラーで、残した二塁走者が生還し、失点2(自責点1)が記録された。

その後、マリナーズは7回表にジェイ・ブルースの犠牲フライでリードを2点に広げたが、その裏、アスレチックスは二死満塁からクリス・デービスが同点の2点タイムリー。試合は4対4の同点で延長戦に突入し、12回表にマリナーズが1点を勝ち越して、これが決勝点となった。

1イニングを無失点に抑えたマリナーズ6番手のザック・ロスカップが勝利投手、決勝のホームを踏む走者を出したアスレチックス7番手のライアン・バクターが敗戦投手となり、最後を締めくくったハンター・ストリックランドがセーブを記録。5回途中で降板した菊池に勝敗はつかなかった。

イチローは2回表の第1打席でサードへのファウルフライ、4回表の第2打席でセカンドゴロ、7回表無死二塁で迎えた第3打席で見逃し三振、8回表二死二塁で迎えた第4打席でショートゴロに倒れて4打数ノーヒット。試合中にはこの試合限りでの現役引退が報じられ、8回裏開始前にグラウンドを去る際には大観衆からの大歓声が浴びせられた。試合後にも大観衆の「イチロー」コールに応え、日米通算28年にわたるキャリアに終止符を打った。

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