EURO2020のダークホース候補 ”ヤングスター”揃うセルビアに注目せよ

ドイツとも引き分けたセルビア代表 photo/Getty Images

2018ロシアワールドカップではグループステージ敗退の屈辱を味わったが、今後はセルビア代表から目を離すべきではない。若くて興味深いタレントが出てきており、EURO2020でも台風の目となる可能性があるのだ。

英『Squawka』が興味深いタレントたちを特集しているが、まずは何と言ってもフランクフルトで大暴れするFWルカ・ヨビッチだ。バルセロナなどビッグクラブが目をつけるほどの逸材となったヨビッチは、代表チームも引っ張っていくことが期待される。20日のドイツ代表戦でもさっそく得点を記録しており、スーパースターになる準備は整いつつある。

2人目はベンフィカでプレイする22歳のFWアンドリヤ・ジヴコビッチだ。ウイングを主戦場とするジヴコビッチは、22歳ながら母国セルビアのパルチザンと現在所属するベンフィカを合わせて176試合に出場している。何よりこの世代は2015年のU-20ワールドカップを制覇しており、そろそろA代表で大ブレイクし始めてもいい頃だ。同メディアはもう少し得点力を磨いてほしいと要求しており、そこさえ改善できればジヴコビッチは欧州五大リーグにステップアップできるはずだ。

最終ラインではフィオレンティーナに所属する21歳のニコラ・ミレンコビッチも注目だ。ネマニャ・ビディッチ2世とも言われるミレンコビッチは、マンチェスター・ユナイテッドを指揮していたジョゼ・モウリーニョが関心を示していたとされる注目の大型DFだ。サイズは195cmを誇り、ロシアワールドカップにも出場していた。2022ワールドカップを迎える頃にはさらに成熟したDFになっていることだろう。

攻撃にアイディアをもたらす存在ではラツィオMFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチも外せない。ミリンコビッチ・サビッチは以前から有名な存在で、ロシアワールドカップでもブレイク候補の1人と注目されていた。24歳を迎え、これからは代表のリーダーになっていくだろう。当然ビッグクラブも注目しており、2022ワールドカップを迎える頃にはビッグクラブで主力を張っているかもしれない。

他にも2015年のU-20ワールドカップを制したメンバーでは、フランクフルトで活躍する24歳のMFミヤト・ガチノビッチ、リヴァプールからヘルタ・ベルリンにレンタル移籍して高い評価を得ている22歳のMFマルコ・グルイッチもいる。彼らを上手くチームに組み込むことができれば、セルビアは来年のEURO2020と3年後の2022ワールドカップで上位を狙えるだろう。

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