滋賀の観光客、昨年は過去最多 目標に届かずも県は攻めの姿勢

©株式会社京都新聞社

 滋賀県は20日、2018年の観光客数(速報値)が延べ5265万1900人となり、過去最多だった前年を上回ったと発表した。6年連続の増加で、5千万人の突破は3年連続。ただ伸び率は16年をピークに鈍化しており、18年は3年ぶりに目標値に届かなかった。県は「観光客の大半が日本人なので高い伸び率がいつまでも続くとは思っていないが、他府県の観光客を引っ張り込む余地はまだある」と攻めの姿勢を貫く。

 速報値では、観光客数は過去最多だった17年の5248万1000人を17万900人(0.3%)上回ったが、目標の5300万人に達しなかった。宿泊客も前年比3.1%増の399万2500人で過去最多となったが、目標の400万人には届かなかった。

 県は微増した要因として、滋賀の魅力を7色の虹に例えた観光キャンペーン「虹色の旅へ。滋賀・びわ湖」の成果を挙げる。ただ観光シーズンの7、8月に台風や大雨に見舞われ、イベントが相次いで中止になったことが伸び率の鈍化につながったとみている。

 県は19年の目標をさらに引き上げる考えだ。NHKの来年の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」や今秋スタートの連続テレビ小説「スカーレット」放映を好機と捉え、戦国武将や信楽焼の発信に力を入れる方針で、担当者は「滋賀の強みを生かせば、まだまだ伸びしろはある」と話している。

 速報値は県内で年間千人以上が見込まれる観光施設の客数を集計した。確定値は今秋に公表する。