熊本大法科大学院を廃止 3月末で「法曹コース」新設へ

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廃止が正式に決まった熊本大の法科大学院(法曹養成研究科)=熊本市

 熊本大(熊本市中央区)は21日までに、法科大学院(法曹養成研究科)を、3月末で廃止することを正式決定した。在籍している学生3人の修了が決まったためで、2004年度に開設した同大の法科大学院は15年で歴史を閉じる。

 初年度は定員30人に対して約230人が志願した。その後は減り続け、15年度には定員16人に対し志願者は33人となった。16年度からは学生の募集を停止していた。

 15年間の修了者は計189人で、18年度までに61人が司法試験に合格している。法曹養成研究科長を務める弁護士の馬場啓教授は「法曹人材の供給過多で法科大学院の魅力が失われた部分はあった」とした上で、「熊本大の法科大学院修了者で、県内で登録している弁護士は30人強。地域法曹人材の育成・供給という意味では貢献できた」と総括した。

 一方、同大法学部は法科大学院に代わる法曹教育拡充策として、国が制度設計を進めている「法曹コース」を20年度に新設する。学部生を3年で早期卒業させ、協定を結んだ法科大学院などに進学。最短5年で司法試験の受験資格を得られる。(太路秀紀)

(2019年3月22日付 熊本日日新聞朝刊掲載)