サイ・ヤング賞左腕のスネルがレイズと5年5000万ドルで契約延長

日本時間3月22日、レイズは昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるエース左腕、ブレイク・スネルと5年5000万ドルで契約を延長したことを発表した。これによりレイズとスネルの契約は2023年まで延長され、また、スネルは最大200万ドルの出来高を手にする可能性もあるという。筆頭オーナーのスチュアート・スターンバーグは「2011年にドラフト指名されたあと、彼は類稀なる才能と懸命な努力により、球界で最も支配的な投手の1人に成長した。今後数年間、彼がレイズのためにマウンドに上がってくれることが楽しみだよ」とエース左腕との契約延長が実現したことを喜んだ。

現在26歳のスネルは、今回の契約延長がなければ、今季終了後に年俸調停の権利を取得する予定だった。今回の契約は、年俸調停期間の3年と、フリーエージェント期間の最初の1年をカバーするものとなる。年俸調停権取得前の選手が得る契約としては、史上最高額の契約となった。

「僕はここに居られて嬉しいよ。どこへも行きたくないと思っている」とレイズへの愛着を語ったスネル。「今回の契約によって、契約にサインしなかった場合よりも長くレイズに居ることができる。ここでプレイするのはとても快適だから、契約を延長することができて嬉しいよ。僕はこのチームが好きだし、素晴らしいチームだと思っている」と喜びのコメントは止まらなかった。

昨季のスネルは21勝と防御率1.89で二冠に輝き、1973年に指名打者が導入されて以降、20勝&防御率1点台を記録したのは、1978年のロン・ギドリーと1990年のロジャー・クレメンスに次いで史上3人目の快挙だった。エリック・ニアンダーGMは「彼は昨季、我々を90勝のシーズンに導いてくれた。控えめに言っても、彼は我々のチームの中心選手の1人だし、今回の契約延長に値する素晴らしい選手だよ」とスネルを絶賛する。

レイズは若手内野手のブランドン・ロウと6年2400万ドルの契約を結んだばかり。スネルとの契約延長は、限られた予算のなかでの常勝軍団の形成に向けて、大きな一歩となった。

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