「二人目の壁」何が一番の壁になっている?夫婦が考える理想と現実は

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何人家族が理想的?子どもはほしいけれど、躊躇(ちゅうちょ)している理由は?世間の夫婦間での子どもの出生数やパパママが考える理想の子どもの数について、厚生労働省が2015年に調査した統計データをもとに分析してみました。

夫婦間に生まれる子どもの数

厚生労働省が2015年に実施した調査によると、夫婦の間で生まれる子どもの数は平均1.7人

詳しくみてみると、およそ6割の夫婦の間に2人以上の子どもが生まれていますが、子どもが1人または子どもがいない夫婦も一定数おり、平均出生数が下がっているようです。

ママの結婚年齢と子どもの数

調査によると、子どもの数はママの結婚年齢とも深い関係があるようです。下のグラフはママ達の結婚年齢別にみた夫婦間の子どもの数です。

28歳までに結婚した場合、多くの夫婦に2人以上の子どもが生まれていますが、29歳以上に結婚した場合、多くの夫婦の子どもが0~1人となっています。

結婚年齢が上がるにつれ、出産時の年齢や仕事に差し支えることを考え、出産を諦める夫婦が多いのでしょうか。

とはいえ、少子化と呼ばれる現代でもおよそママ6人に1人の割合で子どもを3人以上産んでいるという事実も見逃せません。

子どもが多いからすごいというわけではないですが、二児の育児でいっぱいいっぱいになっている私からすれば尊敬の意を隠し切れません。

子どもは何人ほしい?夫婦の考える理想の子どもの数

次にパパとママが理想とする子どもの人数をみてみます。下記グラフによると、ほぼすべての夫婦は最低1人は子どもが欲しいと考え、90%以上の夫婦は2人以上子どもが欲しいと考えているようです。

これらを平均すると夫婦間で2.3人の子どもが欲しいと考えているようです。しかし、現実には1.7人。理想と現実に大きな差が生まれていることがよくわかります。

子どもはほしいけれど産まない理由

ではなぜ理想の人数と現実に差がうまれているのでしょうか。下記表は理想の子どもの人数を実際には産む予定がない理由の結果です。

最も多かったのは「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」という金銭的理由です。

これらを見るとほとんどの理由がおおまかに金銭的理由、身体的理由、環境的理由に分けられるのではないでしょうか。

育児にはお金がかかり、ママ達の心身にも大きな負荷がかかり、それでも家事育児仕事に向かわなければならないことを考えると、子どもを産むことに対して消極的になるのも納得できます。

二人目はいつ?

現実理想とともに夫婦間で生まれる子どもの数は二人が一番多いようですが、では一人目を出産してからどのくらいの間隔をあけて二人目を出産しているのでしょうか。

半数以上のママ達は一人目出産から36カ月以内に二人目を生んでいるようで、2、3歳差となる兄弟姉妹が多いようです。

2、3歳差であれば、上の子は少しずつ言葉でコミュニケーションをとれるようになり、また比較的歳も近いため上の子のおさがりが使えたり、育児もほぼ同時期に終わるといったメリットも考えられるのではないでしょうか。

子どもがいることで得られるもの

最後に、夫婦間で子どもを持つ理由に関するアンケート結果です。

1位は「子どもがいると生活が楽しく心が豊かになるから」でした。育児は大変なことも多いですが、子どもの笑顔はそれを吹き飛ばしてくれるくらいの何倍もの力があります。

子どもの視点と発想は私たち大人にはないもので毎日が刺激的です。そんな子どもたちの成長はあっという間!毎日一緒に過ごすことで、しっかりと今日の子どもたちを心に残していきたいですね。

参考資料

本記事は第15回出生動向基本調査の結果をもとに作成しています。

厚生労働省出生動向基本調査

国立社会保障・人口問題研究所

(文/いたみゆきえ)