「早く甲子園でプレーしたい」 15日、組み合わせ抽選会

 第91回選抜高校野球大会(23日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会は15日午前9時から、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われる。

 同じ地区の出場校同士は準々決勝まで対戦を避け、同一道府県から2校が出場する北海道、神奈川、京都、和歌山、広島、大分は決勝まで顔を合わせないように振り分けられる。この抽選で決まったトーナメントで決勝まで戦い、再抽選はしない。開会式の選手宣誓は、32校の主将全員による抽選で決定する。

 14日は抽選会場で出場32校の主将による「キャプテントーク」が行われた。

 センバツに挑む32チームの主将が一堂に会した「キャプテントーク」。抽選会前日の恒例イベントで全国の強豪たちと相まみえ、桐蔭学園・森と横浜・内海は「わくわくする」と気を高ぶらせた。

 ライバルたちにアグレッシブさを見せたのは森だ。主将全員による抽選で決まる選手宣誓をやってみたいかとの問いに、誰よりも早く挙手。「めっちゃやりたい。かっこいいじゃないですか」と、開会式での主役候補に名乗りを上げた。

 プロ野球観戦なども含めて、甲子園にはまだ一度も訪れたことはない。昨秋の関東大会で3ホーマーを放った勝負強さを初の聖地でも発揮できるか。森は「一刻も早く甲子園でプレーしたい気持ちでいっぱい」と闘志をたぎらせた。

 一方、横浜の内海は冷静さを失わなかった。初出場の日章学園(宮崎)・福山から「名門の横浜は一体どんな練習をしているのか」と質問され、「特に変わった内容はないが、一つ一つのメニューに高い意識を持っている」と貫禄たっぷりだ。

 それでもキャプテントークを終えると、「みんな顔つきがすごく強そうでしたね…」と苦笑い。自身3度目の甲子園となるが、内海は「春は初めて。同じ場所でも気温とかが全然違うので、体調管理をしっかりして挑みたい」と静かに意気込んだ。

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