メディアに対する守備力も高い!? レアルの新星が自身の今季ここまでを振り返る

今季レアルで多くの出場機会を得ているレギロン photo/Getty Images

レアル・マドリードのDFセルヒオ・レギロンは今季大きな飛躍を遂げた。レアルの下部組織出身のレギロンは昨年10月のチャンピオンズリーグ第2節CSKAモスクワ戦でトップチームデビュー。当初はそれまで絶対的なレギュラーだったブラジル代表DFマルセロの代役とみられていたが、彼の復帰後もレギロンはサンティアゴ・ソラーリ前監督のチームでスタメンの座を守り続けた。今季は彼にとって転機のシーズンとなっており、本人もこの飛躍ぶりを信じられない様子だ。

スペイン『MARCA』によると、現在U-21スペイン代表に合流しているレギロンは現地時間21日に行われたルーマニア戦後、次のように語っている。

「振り返ってみると、今年ぼくに起こっていることはすべて信じられないよ。でも、君たちはそれを自然に受け止める必要があるし、地に足付けて落ち着いていてほしいね。それはとても素敵なことだけど、それが終わらないように努力すべきだ。ぼくはそういう考え方を持ってるよ」

本人にとしても、まさかトップチームで安定した出場機会を得られるとは思っていなかったのだろう。それにしても、このコメントには驚きだ。普通の22歳なら嬉しい気持ちを全面に出しそうなものだが、レギロンは周囲に静観を求めるほど落ち着いている。彼は自身のプレイスタイル同様、メディアに対する守備力も高そうだ。

現地では、レギロンを見出すとともに左SBとして重用してきたソラーリが解任され、彼の出場機会が減るのではないかとの見方もある。クラブは先日復帰したジネディーヌ・ジダン監督にマルセロなどの復活を命じたとされ、実際に前節のセルタ戦でレギロンの出番はなかった。とはいえ、頭角を現し始めていた下部組織出身の若手を冷遇するとなると、サポーターが黙っていないだろう。はたして、レアルの新星は逆風が吹く中でも定位置を守り続けることはできるのだろうか。

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