SNS特集F1オーストラリアGP:フェルスタッペンの鮮やかなオーバーテイクシーン。波に乗るガスリー

 いよいよ2019年のF1シーズンが開幕。決勝では昨年の鬱憤を晴らすかのようにメルセデスF1のバルテリ・ボッタスが、見事な走りで後続を引き離し独走で優勝。2位はディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトン、3位にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入り、ホンダは2015年のF1復帰以来、初の表彰台を獲得した。今シーズンもチーム関係者やドライバーのSNSでグランプリを振り返っていこう。

毎年恒例、開幕戦の集合写真。メルセデスとハース以外、8チームの顔触れが変わる大変革のシーズンとなった。急逝したF1レースディレクターのチャーリー・ホワイティング氏を悼み、全ドライバーが左腕に喪章をつけて開幕戦に臨んだ。

バルセロナのプレシーズンテストでは圧倒的な速さを見せたフェラーリF1がメルボルンに来てまさかの失速。いきなりつまずいてしまったセバスチャン・ベッテルの表情は複雑だ。

ロッキー・バルボアを彷彿させるような厳しいトレーニングを乗り越え、オフの間にバージョンアップを果たしたボッタス。F1人生の崖っぷちから一転、最高のかたちで開幕戦を制してみせた。この勢いで今シーズンの主役に躍り出ることができるのだろうか?

今シーズンへの並々ならぬ決意が、ボッタスの鋭い眼光に集約されている。

ザウバーからアルファロメオへと生まれ変わり、チームの戦闘力は大幅アップ。「マシンにはもっと上位を争える速さがあった」とキミ・ライコネンは8位入賞では満足はしない。

チーム名が変わったレーシングポイントF1。まだフォース・インディアと言ってしまいそうだ。新加入のランス・ストロールが大混戦の中団グループの中、しっかりと走り切り9位フィニッシュ。ベテランのチームメイトよりも先に入賞を果たした。

レースウイークの木曜朝に急逝したFIAのF1レースディレクター、チャーリー・ホワイティング氏。突然の訃報にパドックは悲しみに包まれた。

アウトからベッテル&フェラーリをオーバーテイクするフェルスタッペンのレッドブル・ホンダ。ホンダ陣営にとってはようやく手に入れた11年ぶりの表彰台。今シーズンに期待が膨らむ幸先の良い開幕戦となった。

ルノーに電撃移籍したダニエル・リカルド。レッドブル陣営から離脱したことにより、新しいカラーリングのヘルメットで新シーズンを迎えることになったが、何とも個性的な色使いとデザインが施されている。「Stop Being Them」の文字には「人は人、自分は自分」というリカルドらしいメッセージが込められているようだ。

フェルナンド・アロンソが去り、ラインナップを一新したマクラーレンF1。しかし、8チームが入賞を果たした開幕戦でポイントゲットできなかったのは古豪のウイリアムズとマクラーレンの2チームだけだった。この窮地から脱することができるのか?

2019年シーズンからハースF1のタイトルスポンサーとして登場したリッチ・エナジー。レッドブルはもちろん、メルセデスF1をサポートするモンスターエナジーなど、F1界にはエナジードリンクの勢力が拡大中。

オーストラリアの海岸でサーフィンに興じるピエール・ガスリー。ウインターテスト終盤のクラッシュから、開幕戦では予選Q1敗退と大事な本業では波に乗り損ねてしまったが、次戦以降の巻き返しに期待したい。

F1キャリアが終わりかけていたダニール・クビアトが古巣のトロロッソF1から復帰。ブランクを感じさせないドライビングで10位入賞を果たしてみせた。今度こそ、チャンスをモノにできるか?

厳しい船出となったウイリアムズF1だが、8年ぶりに復帰のロバート・クビサと新星ジョージ・ラッセルへの期待は高い。マシンの開発を急ピッチで進め、なんとか中団グループに追いつきたいところだ。

© 株式会社三栄