伊勢 倉野さんのイチゴ最優秀 全国栄養価コンテスト、甘みと酸味のバランス評価 三重

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 【伊勢】三重県伊勢市小俣町のイチゴ農家、倉野佳典さん(37)が生産したイチゴ「かおりの」が、農産物を栄養価の数値で評価する「全国栄養価コンテスト」イチゴ部門で最優秀賞に輝いた。

 コンテストは、一般社団法人日本有機農業普及協会が主催する「オーガニックエコフェスタ」の一環。農産物を見た目でなく、栄養価の分析結果で審査する。今回、イチゴ部門に24件が出品。倉野さんのイチゴは、糖度が平均の約1.3倍、抗酸化力やビタミンCなども高い値で、甘みと酸味のバランスが良くおいしいと高評価を受けた。

 倉野さんは8年前、営業職から未経験のイチゴ農家に転身。県で開発された品種「かおりの」の栽培を始めた。各地の研修会に足を運び、ITを取り入れて温度や湿度、二酸化炭素(CO2)などハウス内の環境を管理したり、肥料を工夫するなど試行錯誤を続けてきた。大雪や台風などで大被害を受けたこともあったが、その都度再建し、現在は29アールの農場で年間約15トンを生産している。

 伊勢市役所で22日、倉野さんが鈴木健一市長に受賞を報告。倉野さんは「有名品種でなく、地元の品種で受賞できたことが大きい。自然相手で苦労も多いが、納得いくものをしっかり作り、ようやく花咲いた。自ら広告塔となり、農業の魅力を発信したい」と語った。秋には観光農園をオープン予定で「イチゴは伊勢の特産品。直接農園に来て味わってもらいたい」と話していた。

【「全国栄養価コンテスト」イチゴ部門最優秀賞を受賞した倉野さん=伊勢市役所で】