メクル 第355号 「交通安全お願いします」 西海・大島町交通少年団が呼び掛け

 西海市大島町の市立大島東小(谷口久美子(たにぐちくみこ)校長)の5、6年生14人でつくる同町交通少年団(だん)が月4回、朝の登校時間に学校近くの交差点で、地域(ちいき)住民や下級生らに交通安全を呼(よ)び掛(か)けています。

 昨年12月の交通安全県民運動で、同少年団が西海警察署(けいさつしょ)の「一日交通課長」を務(つと)めたことをきっかけに、6年の増山侑雅(ますやまゆうま)君(12)が「ぼくたちも、できることを始めよう」と提案(ていあん)。みんなで定期的に取り組むことにしました。

 交差点にのぼり旗を持って立ち、「交通安全お願いします」と大きな声で呼び掛けます。団長で6年の千原陽香里(ちはらひかり)さん(12)は「自転車に乗った中学生から『がんばってね』と声を掛けてもらったこともあります」とうれしそうに話してくれました。地域の先輩(せんぱい)たちも応援(おうえん)してくれているようです。

 一緒(いっしょ)に活動する地域交通安全活動推進(すいしん)委員の平山幹央(ひらやまみきお)さん(48)は「少年団が元気に声を掛けると注目が集まる。運転手の交通安全意識(いしき)も高まりそう」と喜んでいます。27日はいよいよ入退団式(にゅうたいだんしき)。6年の上間心花(じょうまここな)さん(12)は「4月からも相手に気持ちが伝わるよう呼び掛けて」と後輩(こうはい)たちにエールを送りました。

朝の登校時に交通安全を呼び掛ける少年団のメンバー(左側)=西海市大島町

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