「あびき」過去最高潮位 21日夜、長崎港で2.38メートル

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 長崎港で21日夜、短時間に潮位の変動を繰り返す「あびき」(副振動)が発生したことを受け、長崎地方気象台は22日に実施した調査結果を発表。発生当時、長崎港内の検潮所では最高2.38メートルの潮位を計測し、2012年9月17日、台風16号に伴い観測した過去最高の潮位2.19メートルを更新した。

 現地調査の結果によると、陸上の最高潮位は長崎県長崎市宝町の2.8メートルだった。今回の浸水は大潮の満潮時間帯に「あびき」が重なり、一時的に潮位が非常に高くなったことで発生したとみられる。

 長崎県警によると「あびき」による同市内の床上・床下浸水は、約25棟が確認されたという。人的被害は確認されていない。

 九州電力長崎支社によると21日夜、「あびき」による漏電が原因とみられる停電が3件発生。長崎市消防局によると「道路が冠水している」などとの通報が計26件あった。

 4月までは「あびき」が発生しやすい時期であることから、同気象台は引き続き、低地での浸水や船舶の転覆などに注意を呼び掛けている。