ポジションは違えどプレイスタイルはほぼ一緒!?  元プレミア得点王の好みはブスケッツ

ベルバトフが好みの選手として挙げたブスケッツ photo/Getty Images

かつてマンチェスター・ユナイテッドに在籍し、プレミア得点王に輝いた元ブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフ。レヴァークーゼン時代には、柏レイソルに所属したフランサ、浦和レッズに所属したロブソン・ポンテとともに“デンジャラス・トライアングル”と呼ばれる強力3トップを形成した彼は、日本での知名度も高いのではないだろうか。

そんなベルバトフがマンUの公式サイトでインタビューを受けている。そこで彼は好きな現役選手について質問され、次のように回答している。

「たとえば、セルヒオ・ブスケッツが好きだ。彼は他の誰よりもゲームをよく読むことができる。相手や、そして多くのチームメイトよりも3手先を見ている、おそらくメッシだってできない。信じられないよ。彼はぼくと同じような身長と体格で、決してスピードがあるわけじゃないけどいつも正しい位置にいる。ぼくが好きなスタイルだ。落ち着いているしね」

言われてみれば、この2人はポジションやチーム内での役割が違いながら多くの共通点が存在する。彼自身が言及した身長や体格、正しいボジショニングに加え、柔らかなボールタッチやキープ力、状況判断の良さもそっくりだ。ベルバトフは上記のコメント以外に「ぼくも現役時代ブスケッツと同じことをやろうとしていた」とも語っており、彼らのサッカー観はほぼシンクロしているといっていいほどなのかもしれない。

2012年にマンUを退団したベルバトフは、その後フラムやモナコなどを経てインドのケーララ・ブラスターズへ移籍。ケーララでは本職ではないセンターMFで出場し新境地を開拓したが、昨年3月に同クラブを退団した。公式に引退こそ表明していないものの、これでベルバトフは事実上の現役引退となっている。もし彼が指導者としてピッチに帰ってくることがあれば、自身やブスケッツのようにインテリジェンス溢れる選手を育成してもらいたい。

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