宇久島の優しさ伝える 「しらあいの赦」上映会 長崎県立大映画研究会が初制作

 長崎県立大映画研究会「SeaCaT」が初めて制作した映画「しらあいの赦(ゆるし)」の上映会が21日、佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで開かれた。約140人が「優しさの輪」をテーマにした心温まるストーリーを楽しんだ。

 佐世保市の宇久島が舞台。島に住む少女「奈々恵」と、島を訪れた男「松本」の出会いから物語は始まる。島民の何げない優しさに触れながら、臆病だった松本が「本当の愛」に気付いていく。長崎県出身の女優、塩田みうさん(19)が奈々恵役、同じく長崎県出身の俳優、境啓汰さん(25)が松本役で出演。宇久島の人々も登場する。

 上映は宇久島、長崎市に続き3回目で、今回で最後。宇久島出身の原口秀子さん(65)=田の浦町=は「15歳まで住んでいたので、見慣れた景色があって楽しかった。大学生だけで撮影や編集をしていてすごい」と満足げだった。

 原案・脚本・監督を務めた情報システム学部3年の宮本紘生さん(21)は「自然の美しさや島民の優しさを伝えたかった。映像や演出など技術面の反省は多いが、見てくれた人が『よかったよ』と言ってくれたのでうれしかった」と話した。

約140人が楽しんだ上映会=アルカスSASEBO

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