佐世保市営バス 運行終了 92年の歴史に幕

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 長崎県佐世保市の路線バス再編に伴い、3月末に廃止する市交通局(市営バス)の運行終了式が23日、同市白南風町のバス待合所横広場であり、92年の歴史に幕を閉じる市営バスに関係者らが別れを告げた。
 市営バスは1927年に運行を開始。67年には年間約4200万人が利用したが、マイカー普及などで近年は約2割に減少。運行効率化と交通網維持を目的に、市は市営バスの路線を西肥自動車(西肥バス)へ集約。西肥バスを中心に、一部路線を交通局子会社のさせぼバスが受託運行する一体化を進め、24日から新体制に移行する。
 終了式で朝長則男市長は「バス事業者と一体となり、地域公共交通の要を将来にわたり守る」とあいさつ。西肥自動車の山口健二社長は「路線とダイヤを守るため企業努力を重ねる。地域の協力もお願いしたい」と述べた。
 式に参加した同市神島町の塩田カエコさん(76)は「子どものころに右脚が骨髄炎となり、不自由になった私を市営バスはいつも助けてくれた。なくなるのは寂しいが、感謝の気持ちでいっぱい」と惜しんだ。

市営バスの運行終了式=佐世保市、バス待合所横広場